ラボ通信(ブログ)

2022/03/03 23:38

2022年3月グラフィック・メディスン定期勉強会のお知らせ
『アリスハイマーの:鏡の国のアルツハイマー病』を読む

『Lancet』に掲載されオペラ化もされたグラフィック・メディスン作品を体験して、アルツハイマー型認知症患者と患者家族の見ている世界について考えます。患者や患者家族の病の経験への理解と共感に興味を持つ製薬企業の方にもおすすめです。

開催日:3月20日(日)14:00~16:00
参加費:無料
配信媒体:Zoom
主催:一般社団法人日本グラフィック・メディスン協会

【開催概要】
定期勉強会ではグラフィック・メディスン作品を紹介し、作品を通して患者・患者家族・医療者の当事者感覚・感情を共有する方法を探っていきます。
2022年第1回はアルツハイマー型認知症をテーマにした『アリスハイマーの:鏡の国のアルツハイマー病』(未訳)をとりあげます。
『グラフィック・メディスン・マニフェスト――マンガで医療が変わる』の翻訳者で精神科医の小森康永氏(愛知県がんセンター 精神腫瘍科部長)をメインスピーカーに迎えて、『アリスハイマーの世界』を体験します。
後半では、日本の医療マンガの中から認知症をテーマとした作品を紹介し、海外のグラフィック・メディスン作品との比較を行います。

【テーマ書籍】
『Aliceheimer's: Alzheimer's Through the Looking Glass』
『アリスハイマーの:鏡の国のアルツハイマー病』本邦未訳
 
アルツハイマー型認知症になった母親と娘との交流をめぐる物語。
『不思議の国のアリス』の連想を下敷きに、アルツハイマー型認知症の母の視点に寄り添うことで、母親アリスの視点「アリスハイマー」から世界がどのように見えるかを描く。母と娘、地域コミュニティ、亡くなった父、それまでの関係性が変化していく様子がスケッチのような独特の画風を通して示される。
 
本書はペンシルバニア州立大学のグラフィック・メディスン叢書として2016年に刊行されました。アメリカでオペラ化されるなどメディアから高い評価を受けただけでなく、世界五大医学雑誌の一つ『Lancet』にも紹介されるなど医療者に対しても高い説得力を持つ作品です。
The Lancet Vol. 394 No. 10203p1002–1003 Published: September 21, 2019 Dementia: towards a new republic of hope
Dana Walrath Brian Lawlor
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(19)32099-9/fulltext

【メインスピーカー(敬称略)】
小森 康永(精神科医 愛知県がんセンター 精神腫瘍科部長)
『グラフィック・メディスン・マニフェスト――マンガで医療が変わる』の翻訳者。現在『アリスハイマーの:鏡の国のアルツハイマー病』翻訳プロジェクト進行中。

中垣 恒太郎(専修大学文学部英語英米文学科教授)
アメリカ文学・比較メディア文化研究専攻。日本グラフィック・メディスン協会代表。日本マンガ学会海外マンガ交流部会、女性MANGAプロジェクトなどに参加。文学的想像力の応用可能性を探っている。

【参加申し込み】
事前予約制です。予約なしでの参加はできません。
会場のURLは参加者にのみ、前日までにお知らせします。
申込締切:2022年3月19日00:00までに、下記の参加申し込みフォームよりお申し込みください。



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